CHEF & BLOGGER
2017/01/31
東京ドームで開催される器の一大イベント“テーブルウェア・フェスティバル”。昨年はブース展示に加え、塩田ノアさんによる「パリの食卓 with STAUB」をテーマにしたトークショーを開催しました。(昨年の記事はこちら)
2017年も、「ジャポネスクシリーズ」をテーマに塩田さんのトークをお届け。ノアさん流の素敵な使いこなし方を紹介いただいた今回も、大盛況となりました!
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トークに登場した、ノアさんのレシピがこちら。香り高いバターに里芋・白みそを組み合わせた、「フレンチタッチで和ごはん」な一品です。
【 白みそ風味 里芋ポークシチュー 】ワナベM・2人分
作り方
①4、5cmに切った豚肉に塩小さじ1/3とコショウをまぶし、ココットに入れて火にかけます。
②鍋が温まったら中弱火にし、10分間蓋をしてこんがり焼き付けます。3分ほどしたら裏返して両面焼き付けます。
③ニンジン・玉ねぎを一口大に切り、肉と合わせて炒め、ワインを加えます。アルコールが飛んだら水半カップを加え、再び蓋をして弱火で6分煮る。
④煮ている間に里芋の皮をむいて半分に切る。塩でもんでさっと水洗いし、軽くゆでてぬめりを覗いたら、里芋を鍋に加え、柔らかくなるまで6~7分煮ます。
⑤牛乳を加え、バターと小麦粉に煮汁を少々加えて溶き、鍋に入れて全体を混ぜます。とろみがついたら、白みそを加え味を調えてできあがり。
ワナベは、「少人数分の煮込みが美味しくできる」ところがお気に入りだというノアさん。煮込みはたっぷり作った方が美味しいけれど、ご夫婦2人だと何日も同じメニューが続いてしまうのが難点。ワナベなら、少人数分でも美味しく仕上がるのだそうです。
その秘密は、丸い鍋底のフォルム。この形が対流を良くして、蓋裏の突起「システラ」が旨味の蒸気をキャッチして食材に降り注がせます。さらに、お肉をしっかり焼き付けてから煮込むのも美味しさのコツ。内側の「マットエマイユ加工」で、焦げ付かずこんがり焼き付けられるため、コクのある味わい深さを出せるのです。
「冬の鍋物にはもちろんぴったりだけど、食欲のない夏は山椒たっぷりの麻婆豆腐を作りたいな。土鍋と違って匂いも色も気にしなくていいですね」とノアさん。ジャポネスクだけでなく、フレンチにもチャイニーズにも、季節も問わず楽しむのがノアさん流です。
セラミックのボウルは、調理中に切った食材を入れたり、少し温めたりする時に活躍。新しい「ル チャワン」は、ボウルよりちょっと小さめがいいな、という時にぴったり。「フチに、少し色が入っているところがかわいいの。ティータイムのデザートに使うこともあるんですよ。」「それは意外!自由な発想で、広がりますね。」というやりとりも。
お話をしている間に、「ラ ココット de GOHAN」のごはんが完成。「1合なら、8分で炊き上がるんですよ。」という手軽さを会場の皆さんにもご覧頂きました。(ストウブのごはんの炊き方は、以前のイベントの様子をこちらのYoutube でも動画をご覧いただけます)
エプロンのお花や、一番上の写真の小鳥の刺繍は、ノアさんのハンドメイドだそう。機能的で美しく、いろいろな用途に長く使える鍋や食器。そこに手仕事のクロスを添えれば、温かみのある「フランス風」「北欧風」のコーディネートが完成します。豪華なテーブルウェアを数多く揃えなくても、そこに自分だけのエッセンスを添えてみて。ノアさんのお話には、「普段の食卓」が楽しみになるヒントがいっぱい詰まっていました!
塩田ノアさんプロフィール
1955年、東京生まれ。慶応大学経済学部卒業後、銀行に10年間勤務して退行。1993年にイタリアへ渡り、語学と料理を学び、2年半後に帰国。1995年に料理家として仕事を始める。
本格的なイタリア家庭料理と、シンプルでおしゃれな普段のおかずが人気。2004年からパリに暮らす。