CHEF & BLOGGER
2017/10/13
この中に、お気に入りビールがあるSTAUBファンも多いはず。この秋、クラフトビールが人気の「ヤッホーブルーイング」とSTAUBのコラボがスタート。ビールと料理のも
第一弾は、人気の4銘柄に合うSTAUB料理をご紹介。ビアジャーナ
香りも味も違う4つのビール。よく合う料理を見つけるには、「香りがリンクするもの同士を合わせる」のがポイントの一つだそう。フルーティな香りのビールには果実、スパイシーな香りのビールには香辛料を効かせた料理を。たしかにこれは美味しそう!もう一つの組み合わせ方は、「味の相関関係」。例えば癖のあるチーズにロースト感の強い黒ビール、がその例。お互いの個性をより深く広げてくれそうですね。では、それぞれに合うSTAUBレシピを見ていきましょう。
まずはブランドを代表する『よなよなエール』。アメリカ原産のホップをふんだんに使った「アメリカンスタイルのペールエール」という種類にあたり、爽やかなシトラスの香りが特徴。そんな「よなよなエール」に合わせたいのは、「グレープフルーツと魚介のグリルサラダ」。スチーム&グリルでジューシーに焼き上げたシーフードに、グレープフルーツのドレッシングを添えたフレッシュな美味しさがぴったりです。
使用製品:スチーム&グリル
【材 料】(2人分)
【作り方】
1. グレープフルーツは、ヨコ3等分に切ります。上下の部分を、ドレッシング用に果汁を絞ります。果汁より少し少なめのオリーブオイルを2、3回に分けて加え、よく混ぜておきます。
2. ホタテ・エビ・イカは、塩・胡椒をし、スチーム&グリルで焼いて、 食べやすい大きさに切ります。
3. 残りのグレープフルーツは、1 房ずつ薄皮を剥きます。サニーレタスを食べやすい大きさにちぎってグレープフルーツとともに器に盛り、ドレッシングをかけ、魚介をのせて完成。
続いて、明るいゴールデンカラーの『水曜日のネコ』。「ベルジャンホワイトエール」と呼ばれるこの種類は、フルーティー&スパイシーな香りが特徴。これは、煮沸の段階で加えるオレンジピールやコリアンダーシードによるもの。そんな『水曜のネコ』には「エスニックカレー」を合わせてみましょう。いつものカレーにスパイスをしっかり効かせれば、クローブを思わせる香りのこのビールと互いに引き立て合ってくれますよ。
使用製品: ピコ・ココット ラウンド
【材 料】(2人分)
【作り方】
1. 野菜は食べやすい大きさに切ります。ココットにサラダ油大2を入れてあたため、玉ねぎ、人参、 ジャガイモを炒めます。
2. 1に市販のルーの分量に合わせて水を加えます。煮立ってきたら、ナス、ブロッコリー、パプリカを入れて 10 分程度煮ます。
3. いったん火を止めてルーを割り入れ、弱火で 10 分程煮てコリアンダーシード、クミンを入れます。
4. 直前に塩・胡椒をし、すりおろしニンニクを薄く塗った牛肉を、表面だけ焼いて少し休ませ、棒状に切ります。カレーを盛り付け、牛肉とお好みでパクチーをのせて出来上がり。
真っ黒な色味が印象的な『東京ブラック』。しっかりとローストされた麦芽の濃厚な味わいが、「ポーター 」というこの種類の魅力です。ペアリングは「里芋とジャガイモのゴルゴンゾーラ添え」。ゴルゴンゾーラの癖の強さに、ブラックコーヒーのような香りが好相性。里芋のねっとりした食感も、黒ビールの濃厚なボディに調和します。
使用製品: ココットヴィンテージシリーズ
【材 料】(2人分)
【作り方】
1. 鍋にお湯をわかし、ジャガイモと里イモにすっと串がとおるくらいまで10~15 分茹でます。
2. オーブンシートかアルミホイルを広げ、すべての食材を入れてキャンディーのように包みます。
3. ココットを中火にかけます。温まったら2を入れて、5〜8分ほど蒸し焼きにします。チーズが溶けたら出来上がりです。
最後は「IPA(インディアンペールエール)」に当たる『インドの青鬼』。その①で紹介した「アメリカンペールエール」の進化版で、ホップの香りと苦味がより強く感じられるビールです。その特徴に合うのが「ハーブポークの岩塩焼き」。ホップの香りにハーブ、モルトのコクに豚肉がベストマッチ。ハーブはぜひ、贅沢にたっぷり載せて香りのハーモニーを楽しんでみてください。
使用製品: 両手フライパン
【材 料】(2人分)
【作り方】
1. 豚肉の水気ふいて、岩塩・胡椒を強めにふります。
2. 両手フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて中火にかけ、フライパンを傾けながらオイルに香りを移します。
3. 煙が立ったら弱火にして豚肉を入れ、ハーブを上にのせます。触らず、動かさないようにして、オイルをスプーンですくって上からかけながら焼きます。
4. 8割火が通ったら、ハーブ類はとり置いて、豚肉を裏返します。裏も焼けたら、バットで少し休ませて食べやすい大きさに切ります。サニーレタスを皿に敷き、肉を盛り付けてハーブ類をトッピングして出来上がりです。
いかがでしたか? ビールといえば脂っこいものや塩辛いもの、ピリ辛料理、とお決まりのメニューを思い浮かべる方も多いはず。でも、藤原先生によれば「ビールほど味覚が幅広い飲物はなかにない」なんだとか。特にヤッホーブルーイングさんのようなクラフトビールは、苦味、麦芽の焦げ感、甘み、酸味などがそれぞれ違って特徴的なのも大きな魅力です。
「一口にビールといってもその味わいは多彩。だから、どんな料理にも必ず合うビールが見つかるはずですよ」という先生。このコラボでビールとSTAUB料理の美味しい楽しみ方をまたご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
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取材協力:藤原ヒロユキ(ビアジャーナリスト/イラストレーター)
1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。数多くの有名シェフを取材した経験と、イタリア料理と日本料理をともに3年ずつ習ったキャリアを持つ。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、ワールドビアカップをはじめ海外の国際ビアコンテストの審査員を務める。著書に「知識ゼロからのビール入門」「BEER HAND BOOK」、近著「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)など多数。著書は台湾や韓国でも翻訳されている。