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2018/06/15
2004年に発売された「TWIN Fin(ツイン フィン)」。ZWILLINGの歴代ナイフの中でも、累計売上本数(*)で最多レコードを更新し続けているシリーズです。
オールステンレスナイフの革新的存在に、この秋待望の「Ⅱ」が誕生。多くのファンに愛される名作ナイフは、いったいどんなところが変化したのでしょう? デザインや素材、切れ味など、さらに進化した「ツイン フィンⅡ」の注目ポイントをご紹介します。
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*当社日本マーケットによる実績
まずは、新旧モデルを見比べてみてください。上が2004年発売の「ツイン フィン」、下がこの秋発売される「ツイン フィンⅡ」です。オールステンレス一体型で実現した独自のフォルムが特徴の「ツイン フィン」。ツイン フィンⅡは、先行モデルのDNAを強く受け継いでいます。
変化を遂げたのは次の3点。「マテリアル」「バランス」「デザイン」をキーワードに、ツイン フィンⅡの進化をお伝えします。
ツイン フィンⅡで採用したのは、新鋼材「N 60(エヌ60)ステンレススチール」。組織が非常に均一で、カーバイドと呼ばれる大きな炭化物を含まないのが特徴です。そのため、刃こぼれしにくいのがこの鋼材の利点。例えば砂浜でお城を作るときに、均一な砂で作る場合と、小石がいくつも混ざった砂で作る場合を想像してみていただくのが良いかもしれません。同じようにブレードでも、カーバイド=小石が包丁の刃先に出現すると刃欠けの原因になるため、それを含まないN 60ステンレススチールは包丁の鋼材として優れているのです。
鋼材としての優性は、カッティングテストの結果にも表れていました。紙を重ねて包丁を押し当て、切れた紙の厚みを1000回に渡り計測。ツイン フィンⅡ は、1回あたりに切れた紙の枚数でも、回数を重ねた切れ味の持続性でも、ツイン フィンを上回る結果が出ています。
また、サビに強いのもこの鋼材の長所。通常、硬度が高いほど耐腐食性は低下、つまりサビやすくなってしまいますが、N60ステンレススチールでは硬度とサビにくさを両立しました。そのため、「食洗機の使用OK」になった点も毎日の道具として嬉しいポイントです。
もう一つの進化ポイントが、「バランス」。ツイン フィンⅡではハンドルとブレードの接続部にあたる「ボルスター」を備えた設計を実現しました。これは、「ツイン フィン」「ツヴィリング センス」など、当社で従来扱っていたオールステンレスナイフでは初めてのこと。「ツイン フィンⅡ」ではボルスターパーツが加わったため、ハンドルの中央部にウエイトを配置して、より理想的な重量バランスを実現しています。
最後の進化ポイントは「デザイン」。「ツイン フィン」と共通するシリーズ最大の特徴が、ハンドルのスリットとブレードシェイプ。ツイン フィンⅡでもこのアイコニックな仕様は受け継ぎながら、よりシャープなイメージに生まれ変わりました。ブランドの出自であるドイツのデザインエッセンスを取り入れて、直線美を生かしたよりソリッドなデザインに。ステンレスのシャープでクリーンな印象と相まって、キッチンをシンプルにスタイリッシュに演出してくれます。
ラインアップは、全6タイプ。食材や用途、お好みのサイズに合わせてお選びいただけます。
さらに、新発売のこの時期だけのスペシャル仕様として、各モデル初回販売分の100本には「Original 1st 100」のエッチング付き。特別パッケージにてお渡ししています!(※上記6製品につきそれぞれ100本が特別仕様)
鋼材、重量バランス、直線美を生かしたデザインが特徴の「ツイン フィンⅡ」。この秋お届けするこの包丁は、当社のナイフ製造と素材研究の現到達点ともいうべきシリーズです。特に感じていただきたいのは、ナイフを手にした時の、また食材を切った時のハッとするような使用感。ついに発売を迎えたこの包丁を、ぜひ実際に手にして進化を体験してみてください。